「風のガーデン」 第2話~エゾエンゴサク
生きているものに必ず訪れる“死”。
それが自分、身内や身近な大切な人の死…について、色々と考えさせられる回でした。
普段、生活していると全く意識していない“死”というものが、現実になったとき、人はどう変わり、どう考え、どんな余生を過ごそうと覚悟を決めるのか…。
そして残された人々が、その“死”をどう受け入れるのか。
今回も、緒形さん演じる貞三の言葉一つ一つに重みを感じずにはいられませんでした。

貞美は学会へ出席するために、茜を伴って札幌を訪れていました。
でも部屋はもちろんのこと、泊まるホテルも別。
恋人同志なのに?
…といっても、やはり“若い恋人”っていうのは、こういう世界ではスキャンダルになるのかも知れませんが、実は、貞美の大学時代の同級生で札幌で開業医をしている水木(布施博さん)に、自分の診察をこっそり依頼するためだったようです。

で、エコー写真を見せられた水木は、画像が不鮮明だったにもかかわらず、それがすぐに酷い進行癌だと判ったようでした。
水木の病院で、CTや詳しい診察を受ける貞美。
途中でウトウトしたのか、浮気の最中に外でドアを激しく叩く奥さん…夢にうなされていました。(^_^;)
こんな少しの間でも、つい眠ってしまう。
自分のすい臓癌が相当進んでいることを悟り、きっと不安で夜も眠れなかったのかも知れません。
そして検査の結果、癌は「ステージ4b」。
予想以上にリンパ節が腫れていて、先日手術した二神と同じく、切除も出来ない状態らしい。
今のところ二神と貞美の関係は医者と患者でしかありませんが、この先二人の間に別の感情が芽生えるような出来事はあるのか、気になるところです。

水木からは痛みを和らげる薬の処方、立ち会った医師(緒形幹太さん)からは化学療法を薦められていました。
医師役は、緒形さんの息子さんでしたね。
お父さんとの絡みは無さそうですが、“親子”を感じるシーンでしたわ。
そして貞美が勤める病院には知られないようにと、東京での病院を紹介してもらえることに。
夜、茜の部屋を訪れた貞美は、彼女が何気なく喋ったカンパニュラとホリホックにまつわる話を聞いて、思わず抱きしめてしまうのですが、その目にはうっすらと涙が…。
でも自分の癌のことは言えずじまい。
まだ彼女とは気持ちを全てさらけ出せるような関係ではないようですね。
はたから見れば、お医者さんで、若い彼女がいて…と誰もが羨むような人生を送っているようでも、自分が蒔いた種はいえ、妻は自殺、父親と子どもたちとは絶縁状態で孤独な貞美。

一方、富良野では養蜂場を営む石山と貞三のほのぼのしたシーン。
ダメ息子の愚痴をこぼしながらも、家業を手伝ってくれることになって嬉しそうな石山。
あのはちみつ!美味しそうでした♪
お茶に入れる…今度試してみます。(^^ゞ
ところが話が貞美の近況に及ぶと、途端に険しい表情になり、断っていた貞三。
6年経っても、父子の溝の深さはまだまだ埋められないようです。

そんな時、飼っていた犬の蛍がまるで最期に還る場所を選んだかのように、思い出のグリーンガーデンでひっそりと亡くなっていました。
蛍の死を受け入れられない岳を、暖炉の前で優しく語りかけてくれていた貞三。

「“悲しむ”という言葉には、“愛しい”という意味もあること。
愛しいから悲しい。
大人になったから、涙が出ること…。
動物と植物、違いはあってもどちらも同じ命。
死ぬことは恐ろしいことではなく、今頃はおばあちゃんやお母さんとの再会を喜んでいる。」

この台本を緒形さんがどんな気持ちで読み、どんな気持ちで演じたのか…と思うと、胸が詰まる思いでした。
やはりこのドラマでは、緒形さんの存在を切り離すことは出来ません。
この流れで、子犬だった頃の蛍がガーデンを駆け回っている映像が流れていたのですが、いきなりプチッ!と貞美のシーンに切り替わってビックリ!
どうやら、点滴治療の途中でまたうたた寝をしてしまってたらしい。
子犬の頃の蛍しか思い出のない貞美…ということで、富良野との年月の長さを表していたかのようでした。

病院を出た貞美のところへかかってきた緊急の電話。
それは二神の急変を知らせるものでした。
強い痛みを訴えているものの、意識は朦朧、酷い黄疸症状。
病院にいた医師が応急処置を施してくれたものの、ステージ4aか、b…といえば、貞美と同じ状態。
近い将来の自分と重ね合わせずにはいられなかったことでしょう。(・_・、)

今回出てきた花は『エゾエンゴサク』。
花言葉は、妖精たちの秘密の舞踏会…。
青く、可憐な花でした。



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よろしくお願いします~(‘ ▽‘)ゞ

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ジャンル : テレビ・ラジオ

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引き込まれますねえ。倉本ドラマ。
ドラマを見てこんなに気持ちを揺さぶられるのは久しぶりです。

脚本も緻密なら 演技も緻密
ガッツさんの「なんつーの」とかいう言葉の挿入時に首をかしげるのも、平原さんがお茶を入れて運びながら話すのもちゃんと計算がされてないと出来ない演技ですもんね。
素晴らしいです。

死というものは生きているものが受け止めるもので、死者がどうこうするものではないということですね。もっといえば、死者はもう何も聞いても答えないし、与えてもくれない。死者と間合いを取るには生きている人間次第。溺愛でなく冷静な対応の方がいいお付き合いが出来るというものだと思います。

緒形JR.なかなかいい役どころでした。ああいうお医者さんだといいなあというような。

小児救命が延長なしだったのも助かりました。ドラマが裏で長引くの困るんですよねえ。大して伸ばす理由もないのに。(笑

今のところ貞美にスポットが当たってる部分が大きく富良野は紹介程度という感じ。
国仲さんとかメイサちゃんは今回かなり引いた状態でした。来週くらい爆発しそう。
緒形さんは予告で爆発してましたしね。
ガッツさんとの会話が受身で本当に幸せそうで このドラマがあったからこそ緒形さんが安らかな死が迎えられたような気がしました。峰岸さんや深浦さんではないけれど、がんは闘病や痛みで死の直前は結構悲惨な状態が続きます。5日前に撮影が終わったという事、ブログで食事にかなり気を遣っておられたこと。今となってみれば、生涯を全うし自分で幕引き時期を選び、なおかつ我々に大きなプレゼントまで残してくれたのだなあとご病気という中でもその道を引いてもらえた事 その慈悲なる運命に感謝の気持ちでいっぱいです。
「愛と誠」平泉成氏のイケメン教師ですが、映画版(続・愛と誠ー映画の続編に続ってついていたのはこれが最後くらい?)ではウルトラセブンのモロボシダンの森次晃嗣さんがやった役どころで原作ではイケメン設定。しかし、若い平泉さんはあのまんまなのでちょとイケメンというには遠い。(笑
TV東京制作なので予算もかなり低かったのでは。池上季美子さん初出演 故・戸川京子さんも子役で出演という珍作です。

そうそう、布施さんが残念な事に最近離婚されたんですよねえ。芝居に夢中になりすぎ家庭をかえりみなかったのでしょうか。古村比呂さん「あそびにおいでよ」以来で表に出てくるかと思いきやなかなかそうもいかないようで それも残念。
またまた、遅くなりました~(^^ゞ
>しとろえんさん
倉本さんの脚本は、ホント緻密…。
アドリブなのか?と思わせるほど、それがあまりにも自然すぎて、ドラマというよりは他人の「日常」を見せてもらっているような感覚に陥ることもしばしばです。
ガッツさんもイイですよね~♪

>死者はもう何も聞いても答えないし、与えてもくれない。死者と間合いを取るには生きている人間次第。溺愛でなく冷静な対応の方がいいお付き合いが出来るというものだと思います。
うわ~。これ、田舎で暮しているのでとても痛感します(笑)
一応、長男の嫁…σ(^-^;A
そうそう!「小児救命」の延長なしは、助かりました。(‘ ▽‘)ゞアハハ
貞美のシーンが多い分、富良野の美しい自然満載のシーンは癒されますね。
といってもメイの恋人問題やら、貞三と貞美の親子の溝やら、まだまだ色んな要素が隠されているので、ハラハラします。
緒形さんだけでなく、最近は次々とドラマでよく拝見していた俳優さんたちが亡くなられて、寂しい限りです。
ブログ、私も拝見しました。
「食べること」、「生きること」に、あらためて実感させられる今日この頃です。

若い平泉さんはあのまんま…ということは、髪の毛が多いぐらい?(笑)ヾ(°∇°*) コラコラ
池上季美子さん初主演な上に、戸川京子さんが子役?
うわ~、それはまた年月の重みを感じますね~。
布施さんといえば、このところあまりイイニュースを聞かなくて、とうとう離婚らしいですね。(^-^;A
古村さんは、教育テレビの日曜夕方のイメージが最後なんですけど、女優さん復帰も近いのかな~。


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初回より随分冷静に見る事が出来ました。緒形さん、こんなに痩せてましたっけ?貞美の痛みは相当強そうですけど、今まで気づかなかったんですか?医者の不養生。。。いや、罰が当たったのかと思わずに居られない過去が蘇りませんか?札幌で開かれた学会へ出席した貞美は、大
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