「風のガーデン」 最終話~ナツユキカズラ
最初から結末は分かっているので、そこに至るまでの過程というか、主人公・貞美を取りまく周りの人々がどんな風に主人公・貞美の「死」というものを受け入れるか…という目で観てしまいました。

冒頭から、ルイの結婚式は美しかった…。
内々だったため、出席者は少なかったものの、ガーデンに咲く花々がみんなで祝福しているかのようでしたもんね。
茶番だと分かっていながら、感極まって思わず号泣する貞美。
妙子にしたためた手紙には「優しさごっこ」と表現されていたけど、こんな自分が家族に囲まれて、みんなが自分のために一生懸命やってくれている。
「僕は死に掛けた病人でなく、まさに幸せな花嫁の父でした。」
家族の大切さ、ありがたさ…それを身にしみて実感した瞬間だったはず。
きっと途中からは、嘘の結婚式だということを、みんな忘れてしまうぐらいだったんでしょうね。
そんな中、大役を任された大緊張の修が可愛かった。(’-’*) フフ

そして、子供の頃から慣れ親しんだ実家へ戻ってきた貞美。
キャンピングカーから持って来た花はすっかり枯れていたけど、実は岳が天国のおばあちゃんと父さんに渡して欲しい…と託されていたものだったみたいですね。
実は嘘の結婚式だと知っていた…とルイに告白した貞美はカギを差し出し、キャンピングカーを修に贈りたいと告げました。
彼は養蜂家だから…って、なるほど~。あの車がこんな風に使われるなんて。
それを聞かされた修は戸惑い、一度は断りながらも、ドキドキしてる自分が情けない…これがまた彼らしいというか、微笑ましいシーンでしたね。

そんな時、貞美の手紙を読み、富良野へやって来た妙子。
自分は看護師だから、何かお手伝いしたい…という彼女の申し出を、やんわりと丁寧に断った貞三でしたが、やはり最期は家族で看取りたいという思いが強かったようですね。
それに長い間バラバラだった家族が、一緒に病気と闘うことでやっと一つになっている。
それは貞三の最後の親心、そしてルイもまた空白の時間を取り返すかのような、献身的に看病する様子が伝えられました。

痛みを抑えるための麻薬で、日中は殆ど眠っている状態の貞美が、時々目を覚ましてはルイを笑わせようと冗談を言う。
病気と闘っている過酷な日々の中の、ほんの穏やかなひと時…。
いつ目を覚ましても、家族が傍にいる。
今は病院で最期を迎える人々が多い中、こんな最期を迎えられる貞美を羨ましく思いましたわ。
「自分は子どもたちに何もしてやれなかった」と悔やむ貞美に、病気と闘う姿を見せて勇気を教えてやれ…と言ってくれた貞三。
そして貞美は静かに、天国へと旅立って行きました。

そういえば「ナツユキカズラ」の花言葉は?
・・・と思っていたら、貞美は旅立つ前にちゃんと旭川の岳のところへ聞きに行ってましたね。
「今年の冬に降るはずの雪」
結局、今年の雪を見ずに逝ってしまった貞美ですが、部屋中に飾られていたナツユキカズラに、そんな意味が込められていたことを知り、しみじみさせられたシーンでした。

そして三ヵ月後…。
エリカの店にふらっとやって来た貞三。
二人が話す嘘の結婚式の思い出話や、生前葬の話をニコニコしながら聞く貞三の姿から、自分たちの納得のいくような送り方が出来た様子が伺えました。
エリカに頭を洗ってもらっている貞三…というシーンは、ドラマということを忘れてしまうほど自然で、緒形さんのこんな素敵な笑顔はもう見れないんだな~と思わず泣けてきてしまいました。(・_・、)

そんな中、チャペルコンサートで札幌を訪れていた茜に、父に頼まれたと「カンパニュラ」の押し花を渡し、貞美の死を告げたルイ。
「カンパニュラの恋」を唄う茜の歌声は、天国へ届いたかな…。

そして何といっても、最後のシーンが圧巻でした。
貞美がキャンピングカーで過ごしていた場所に、それを囲むようにして一面に咲いていたエゾエンゴサク。
死ぬ間際「あちらから君に…、君たちに何かサインを送るよ」と貞美が言ってたのは、このことだったのかな…。(・_・、)

   緒形拳さんありがとうございました
   心よりご冥福をお祈り致します

最後にこのテロップが流れ、また少し寂しい気持ちにさせられてしまいましたが、このドラマで「死」を受け入れることについて、それぞれの立場で色々と考えさせられた、心に残る作品になりました。
最近、やたらと花に目が行きます(笑)
緒形拳さん、本当にありがとうございました。





ポチッと押して帰ってくださると、嬉しくて小躍りします♪(笑)
よろしくお願いします~(‘ ▽‘)ゞ

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テーマ : 風のガーデン
ジャンル : テレビ・ラジオ

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(非公開コメント受付中)

No title
こういう最期を迎えられて喜んでおられる緒形さんの姿が瞼に浮かびます。
そんな緒形さんの私たちへの最後の贈り物は本当に素晴らしい宝物です。

>冒頭から、ルイの結婚式は美しかった…。
葬式ごっこが楽しかったように、経験できないことと言うのは感慨深いものでしょう。
結婚式と言う形だけであっても、未来に起ることを先んじて経験できる、といいますか、未来には経験が出来ないことだけにその実感・臨場感は本物です。なんたって本物の娘の花嫁姿なんですからねえ。

>それを聞かされた修は戸惑い、一度は断りながらも、ドキドキしてる自分が情けない…これがまた彼らしいというか、微笑ましいシーンでしたね。
逆に最近の役者には難しそうなシーンをこなした彼はなかなか好感がもてました。
舞台、そして富良野塾が彼を鍛えていたということにもっと作り手は注目してほしいですね。

>自分は看護師だから、何かお手伝いしたい…という彼女の申し出を、やんわりと丁寧に断った貞三でしたが、やはり最期は家族で看取りたいという思いが強かったようですね。
それもありますが、やはり「看護士だから」ではわざわざ富良野まで来ないでしょうねえ。それをわかればわかるだけ、お互い一緒にいないほうがいいということでしょう。許してはいてても彼女が奥さんが死んだときのFURIN相手ではないかとはうすうすは気づいているでしょうし。でもだからといってむげに扱わないのは何かを乗り越えてこれたからだと思うんですね。

>時々目を覚ましてはルイを笑わせようと冗談を言う。
夕陽の顔面もあのよぉも、あの状態から繰り出される言葉とは思えないだけにそこにある気持ちや心を感じます。人は行き続ける限り人であるのだなあとも。

>そういえば「ナツユキカズラ」の花言葉は?
こういう形で臨終を描いたのはさすがですねえ。だからこそ、花言葉は覚えてもないし、ルイも知らなかった。
実は、もう中学生 が岳君に似てるなあと思ったんですが、そんなことはとこかくも神木君は素晴らしい演技でした。草ナギ君との違い 出てたと思います。

CM時の雪景色全景の映像を見て、「いつ撮ったんだよ」と漏らしてしまいました。
準備に余念がない。こういう作品はもっともっとあっていいと思いますね。

>二人が話す嘘の結婚式の思い出話や、生前葬の話をニコニコしながら聞く貞三の姿から、自分たちの納得のいくような送り方が出来た様子が伺えました。
エリカに頭を洗ってもらっている貞三…というシーンは、ドラマということを忘れてしまうほど自然で、緒形さんのこんな素敵な笑顔はもう見れないんだな~と思わず泣けてきてしまいました。(・_・、)

>「カンパニュラの恋」を唄う茜の歌声は、天国へ届いたかな…。
先週打ち震えた同じ曲は今回、恋人への手向けのレクイエムとして存在していました。
その主題歌の深い歌声に打ち震えました。もしかしたら、こんな感じで主題歌を迎えたことは今までなかったかもしれません。すごい作品を支えたすごい主題歌でした。

>そして何といっても、最後のシーンが圧巻でした。
わかっていても、自然に咲かないその花を見せてもらえる感動は、岳やルイと変わらない遜色のない状態で伝わります。全てにありがとうといえる そんな幸せな時間でした。

>最後にこのテロップが流れ、また少し寂しい気持ちにさせられてしまいましたが、このドラマで「死」を受け入れることについて、それぞれの立場で色々と考えさせられた、心に残る作品になりました。
いろいろなことを考えさせられましたし、ここ最近のドラマに対する不満を全部蹴散らしてくれました。結末が読めようが、少々設定が似通ってようが、有無を言わさぬ作品の大きさ 丁寧さ。そしてそれに向き合う俳優たち。
夕陽のガンメンのシーンではまぶしさからか 瞬きの多かったメイサちゃん。
彼女もこれからそういうことを消しこんで、石田えりさんを目指してほしいです。
ジャニーズのみんなにはこの作品は見て勉強してほしい。
演技とはそういう油断の出来ないものだと、あの若いころ生意気だった加賀まりこさんですら、その演技の深さを知らない自分と対面したとき衝撃を受けたものです。
事務所が、実力以上の仕事を取ってきて、演技を磨く暇もないし、その重要性も感じないでいるようなことがまかり通る現状はなんとか変えて生きたいものであると思うんですよ。今日のさんま×SMAPを見る限りでも 彼らはまだまだ出来る素材です。
だからこそ、くすぶらせておくだけで実力を引き出せないのは、周りも悪いと思うんですよねえ。

さて、こんな感動の後にどうかと思いますが、おちゃらけ全快です。歌ってみてください♪ イラストの串はカラーでikasama様の作品でした。そこから広げてみました。
お返事が遅れています…<(_ _)>
>しとろえんさん
>そんな緒形さんの私たちへの最後の贈り物は本当に素晴らしい宝物です。
(゜-゜)(。_。) ウンウン ドラマの最終回を観終わって、まさにそんな気持ちでした。

>逆に最近の役者には難しそうなシーンをこなした彼はなかなか好感がもてました。
舞台、そして富良野塾が彼を鍛えていたということにもっと作り手は注目してほしいですね。
修君…良かったですね~♪
新人さんにしては、あの自然な演技…。
思わず応援したくなりました。(^_^)

貞美と妙子の関係…。
妙子の方は本気だったってことなんでしょうかね。
夫にはどう言って富良野へ来たのか…?貞美の病気を知り、どれだけ献身的に尽くされても、彼女には最後まで共感できませんでした。(^_^;)

>実は、もう中学生 が岳君に似てるなあと思ったんですが…
「ためになるよね~」の芸人さんですか?(’-’*) フフ
結構、好きです(笑)
>草ナギ君との違い…
「僕の歩く道」ですね。

>結末が読めようが、少々設定が似通ってようが、有無を言わさぬ作品の大きさ 丁寧さ。そしてそれに向き合う俳優たち。
ホント、その言葉に尽きますね…。
久しぶりに心揺さぶられる…そんなドラマでした。


ぎゃははははははは _(__)ノ彡☆ばんばん!
「だんご3兄弟」がエライことになってますやん~!(笑)
思わず口ずさんでみました♪(^.^)


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